ねこさかな日記

わたしの人生の備忘録。成長日記。

料理も、表現の一つであり、芸術だよねっていうお話

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こんばんは。しばらく放置してしまった。

今週の土日はとても楽しかったのです。ふふふ。


本当は、この前の続きを書こうと思っていたのだけれど、なんだか気分が違うので、料理の話をします。

 

もともとお菓子作りが好きで、高校時代はお菓子教室に通ったりしていたのだけれど、
初めて親元を離れて一人暮らしをするようになった今、料理をしている時間が一番癒しかもしれない。猫いないし。

 

先週末、本屋でレシピブックを買ったのだけれど、見てるだけで幸せな気持ちになれる。
それは、オーストラリアで言う「主婦の友」的な雑誌が出しているレシピブックで、平易で読みやすくて、使われている食材も手に入れやすいものばかり。写真も綺麗でわくわくしたし、何より値段が手頃だったので、買ってしまった。
Spanish, Itailan, Chinese, Healthy, Fast, Pies, Cookies…たくさん選択肢があったけど、わたしが選んだのは”French”。

 

去年、Amazon Videoで「大統領の料理人」というフランス映画を見た。
フランス官邸で初めて女性が官邸料理人として選ばれて、当時根強く残っていたフランス官邸の男性社会を強く生き抜いていくお話なのだけれど、劇中に出てくるフレンチがどれも本当に素敵なんだよなぁ。

 

そもそも、片田舎で小料理屋を営んでいた彼女が宮廷料理人に抜擢されたのは、当時のミッテラン大統領が、地味で素朴な料理を好んだから。
だから出てくる料理は全て、日本のホテルでいただくような所謂ヌーヴェル・キュイジーヌではなくて、素朴なフランス家庭料理。なんだけど、食材や調理方法の全てにこだわりが詰まっていて、そのこだわりを貫くためにオルタンス(主人公の女性料理人)は戦うんだよなぁ。

 

素材の味を活かして、丁寧に、繊細なバランスの組み合わせで成り立っている料理って、めちゃめちゃおいしいし、なんていうか、「楽しい」よね。

 

ボンボンショコラも、もちろんあの宝石みたいな見た目も素敵だけど、あの一口大の小さなチョコレートの中に、口の中で溶ける温度、甘み、酸味、スパイス、本当にたくさんの緻密な計算が詰め込まれていて、その予定調和を味わうのが、本当に楽しい。

それは、美術館で素敵な絵を見ているときの感覚にとても近くて、だからきっと料理は、作者(と言うのか?)が何かゴールを据えて、それを表現しようとしていたとしたら、芸術なんだろうな、と思う。

つまり、わたしが料理を好きだと思う理由は、わたしが文章、音楽、舞踊、映像等全ての”表現”が好きな理由と、きっと、全く一緒なんだなぁ。

 

昔はカラフルなカップケーキとか、ピンク色とラベンダー色のコットンキャンディにあんなに憧れを抱いていたのに、今は全く食べたいと思わなくなってしまったのは、不思議だし、なんだか少し寂しい気もするけれど。

 

ということで、金曜は、キャベツのサーモンファルシを作ったのでした。おいしかった。

 

月曜日。また一週間頑張ろう、っていう気力がいつもと全然違うから、やっぱり土日は休むだけじゃなくて楽しまないとだなぁ。と思った。

来週の土日も楽しくなりそうで、とっても楽しみなのです。うれしい、とても幸せ。頑張る。

おやすみなさい〜〜

 

大統領の料理人(字幕版)

大統領の料理人(字幕版)