ねこさかな日記

わたしの人生の備忘録。成長日記。

LA LA LANDは映画というよりアート作品だったお話

f:id:particolarmente:20170121230948j:plain

おはようございます。日曜日の朝。

昨晩のことですが、オーストラリアでは一足先に公開されているLA LA LANDを観てきました。

https://twitter.com/_dolcefarniente/status/822709148026441728

 

ゴールデングローブでの史上最多7部門受賞というのもあって、ずっと楽しみにしていたのです。

日本ではまだ公開していないので、今日はネタバレ無しで書こうと思います。

 

LA LA LANDは、ハリウッド(LA! LA LANDですね)を舞台にした、売れないジャズピアニストと女優のたまごの物語。ミュージカル調の映画です。王道すぎ?観てから言ってください。

日本での公開は2月24日を予定しているようです。待ちきれないね!

 

一言で言うと、

『映画館で観てください』 笑

 

とっても、美しい作品だった。

演技、音楽、ダンス、ストーリー展開、ユーモア、衣装、色彩、撮影技法、オマージュ…とにかく、どのシーンも美しかった。

 

登場人物のアイデンティティにも、映画の撮影技法にも、“クラシックへの回顧”というテーマがあるのだけれど、

キービジュアルにも現れているけど、この作品自体、いたるところからクラシックなミュージカル映画へのリスペクトを感じられるものでした。雨に唄えば、ロシュフォールの恋人たち、そんな50~60年代のミュージカル映画を彷彿とさせるような。

若い人から見たらcheesyな表現もあるかもしれないけど、わたしは「たまらない!」って思ったよ。グリフィス天文台でのフランス映画っぽいシーンもたまらなかったなぁ。

 

衣装や小物、セットはどれも細部まで凝っていて、色彩感覚が完璧で、とにかくすべてのシーンが美しかった。美術館に来ているみたいだった。

撮影技法も、近代技術を駆使して~とかではなく、クラシックなものが多かったのが良かった。照明の使い方が上手い。かなり長回しのシーンもあって、それにもこだわりを感じたなあ。

 

ストーリー展開も、賛否両論あるかもしれないけどすごい。確かに中盤での失速はあるけれど、ラストの疾走感は他の映画の比じゃない。もう、とにかく、すごい。笑

監督は『セッション』で有名になったデイミアン・チャゼル、確かにセッションのラストスパートもすごかったなぁ、と、今書いていて思い出した。

 

役者もとても良かった。エマ・ストーンは表情がころころ変わるのがとても可愛らしかった。それでいて綺麗。そして、間の取り方がすばらしくて、あれはきっと偶然ではなくて、彼女の頭の中には理想像が正確に描けているんだろうなぁ。毎テイク完璧に、細かなこだわりを持って演じていたんだろうなぁと感じた。

ライアン・ゴズリングは、もう、その甘い瞳にやられました。2秒で恋に落ちました。3秒前なんて存在しなかった。ピアノ、今作のために3か月毎日練習したそう。素敵だったよ。どうしてあんなに細いネクタイが似合うの?

 

そして、何よりも音楽!!!!

いやもうすごい。優しくて甘いウッドベース。軽やかに跳ねるピアノ。お茶目なトランペットとサックス。それを支えるドラム。最高。ジャスティン・ヒューウィッツは天才です、これは間違いない。ジャズ好きな人、絶対に観に行ってください。

挿入歌もセンスがとっても良くて、ニヤニヤしてしまった。あそこであんな曲が流れるなんて。

 

とにかく最高でした。技術やセンスも素晴らしくて感動したし、美しかった。綺麗だった。本当に、映画を観たというより、美術展に行ったみたいだった。ストーリーがどう、というより、一つ一つのシーンが、こだわりが、ぎゅっとつまっていて、感心させられ、圧倒された。

音楽やミュージカル、映画に興味がない人でも、綺麗なものが好きな人なら、楽しめるんじゃないかな。

サントラはヘビロテ確定です。近いうちにもう一度観に行こうっと。

 

予告編では”大衆ウケするありきたりハリウッドロマンス映画”みたいな風に見えるけれど、違います。こだわりの詰まったとっても美しい映画なので、ぜひ観てくださいね!

 

みなさんにとって素敵な日曜になりますように。!

 

クラシックへの回顧。な、ポスター。